前回記事でスペイン語学習にデュオリンゴを活用していることについて触れましたが、今回はChatGPTを活用した便利な語学の勉強法についてお話したいと思います。
英語にはないスペイン語の特徴(活用の多さ、男性・女性名詞、性数一致、回帰代名詞…etc)について、デュオリンゴでは丁寧に説明してくれる場面はほぼなく、当たり前のように出題されて「???」と思いながら学習を進めることが多いのが実情です。
ChatGPTを活用した、覚えにくい単語の記憶方法の例
たとえば、スペイン語の単語で entender(理解する)という単語があります。
パッと見たところ英語のunderstandとも全然違う単語に見えるし覚えにくいですよね?そこで、ChatGPTに以下のように話しかけると、以下のやり取りが2秒で返ってきました。

スペイン語のentenderの覚え方を教えて



🧠 覚え方①:語源から理解する
entender は、以下のラテン語から来ています:
in + tendere(引っ張る)→ intendere → entender
tendere は「張る・伸ばす」という意味
→「心を向ける・注意を向ける」という感覚が語源的な意味
👉「entender = 心を(相手に向けて)伸ばす → 相手を理解する」というイメージ!



💡 覚え方②:似た英単語とのつながりで記憶
entender ≒ understand
両方とも「under(下)に支える/中に気持ちを入れる」という意味がある
英語の「intend(意図する)」も同じ語源
👉 「tender(テンション・伸ばす)」に心を込める → 意図する・理解する



📌 覚え方③:日本語の連想で定着
「延(えん)びた心で相手を理解する」→ 「えんてんだー(entender)」
語感を日本語に寄せると:
「縁(えん)を感じたから理解できた」=entender
相手に“tender(気持ちを向ける)”してるから理解できる
正直言って、③はオヤジギャグにすらなってない読む価値がないレベルですが、①②は私は非常にしっくり来ます(特に①)。このように、覚えにくい単語が出てきたら私はいつもChatGPTにその単語を打ち込んで覚え方を模索しています。
ChatGPTを活用して、英語にはないスペイン語ルールを学ぶ方法の例
たとえば「私は音楽が好きです」と言いたいときスペイン語では「Me gusta la música.」と言います。詳細は省略しますが、なかなか英語にはない語順であり初学者にとってはつまずきやすいポイントの一つです。こちらをChatGPTに聞いていくとこんなやり取りになります。



Me gusta la músicaがなぜ「私は音楽が好きです」の意味になるの?英語と語順が違ってわかりにくいんだけど、初めての人にもわかるように丁寧に教えてもらえますか?



🌱結論から言うと:
スペイン語では「○○が私を喜ばせる」という形で「好き」を表現するからです。
英語では
➡️ “I like music.”(私は音楽が好き)
主語「I」が能動的に「like」していますよね。
でもスペイン語では
➡️ “La música me gusta.”(音楽が私を喜ばせる)
が本来の語順で、「音楽」が主語なんです。



🧠文法のしくみをかんたんに説明:
Me
→ 間接目的語代名詞(=私に)
→ 日本語のイメージ:私に(=私を喜ばせる対象)
Gusta
→ 動詞 gustar(=喜ばせる)の三人称形
→ 日本語のイメージ:喜ばせる
La música
→ 主語
→ 日本語のイメージ:音楽が
なので直訳すると:
La música me gusta.
音楽が、私を、喜ばせる。
👉 それを自然な日本語にすると「私は音楽が好きです」になります。



💡語順が違う理由とコツ
英語の語順:
I(主語) + like(動詞) + music(目的語)
スペイン語の語順:
Music(主語) + pleases(動詞) + me(間接目的語)
つまり、スペイン語では「好かれるモノ」が主語なんです!
少なくとも私はこの説明である程度腑に落ちたため、その後のデュオリンゴからの例題攻撃にも耐えられることができました。もしまだこれでもわからない場合は、「全然わからないので、もっともっとわかりやすく教えてほしい」等、自分がわかるまでしつこくChatGPTに聞き続ければいいと思います。ChatGPTは人間と違って嫌な顔一つしないので。
まだまだこの他にもChatGPTの活用方法の工夫はたくさんあるのですが、あまり書きすぎると読む気が失せると思いますので、今回はこのあたりにしておきます。
毎日学習を進める中で、私自身のChatGPTの使い方も進歩していることを感じているので、今後も何回かに分けてお伝えしていきます。